おかしくない?EVE祭・オリエンテーションの運営体制

 

同志社大学では年に2回大きなお祭り騒ぎが行われます。4月に各サークルが新入生を歓迎し、奪い合う「オリエンテーション」、11月に創立を記念して行われる「EVE祭」。入学式後、EVE祭前約1ヶ月間は「オリエンテーション期間」、「EVE祭期間」と呼ばれ、学内はまさにお祭りであり、特別な雰囲気に包まれます。

それと同時に学内には特別な、いつもとは異なる規制が敷かれます。一部学生による「全学オリエンテーション実行委員会」・「全学EVE実行委員会」(以下実行委員会)なる組織が期間限定で設立され、学内を管理します。いつもなら事実上自由に貼られているサークルビラなどが全て撤去され、期間中、学内にビラを貼りたければ実行委員会の検認を受ける必要があります。枚数も制限されます。

教室などの貸出も制限されます。

また、期間中何か行事を行いたければ、たとえオリエンテーションやEVEに関係ないものであっても実行委員会による申請・許可が必要になります。その対価として労働力の提供などが求められます。

「僕たちはEVE祭に、オリエンテーションに参加しないから関係ない」という訳にはいかないのです。学内で活動するサークルである以上、必然的に制約がかかってしまいます。

これらの規制はなんの根拠があって行われているのでしょうか。

EVE1

※画像はクリックで拡大します。

以前は、全学生によって選挙された学友会(所謂学生自治会)が実行委員会を選出・承認し、その実行委員会がEVE祭やオリエンテーションを運営していました。実行委員会は間接的とはいえ全学生による民主主義の手続きに基づく承認を受けており、全学生の意見が選挙を通じて反映されうる状況にありました。以上のことから、EVE祭やオリエンテーションは「全学生によって民主的に運営されるイベント」でした。

しかし現在は違います。

EVE2

※画像はクリックで拡大します。

現在は、学生2万9千人のうち7000人しか所属していない(およそ4人に1人)学友団という組織が実行委員会を選出・承認し、その実行委員会が各種規制を行っています。(学友団に入るには公認団体と呼ばれるサークル・部活動に入らなければなりませんが、既存の登録団体が公認団体になるには至難の業である以上、簡単に学友団員になれるわけではありません。)

つまり、一部の学生の集まりである「学友団」によって信任された実行委員会が、学内の管理権を掌握し、学友団以外の全学生に対して規制を行っています。学友団員以外である一般の学生にとって規制にたいして意見を述べたりする機会は制度上一切ありません。一般の学生にとって、規制を受け入れるかキャンパスから出て行くかの二択しかありません。

もっと端的に言うと「7000人の学生が決めたルールによって、2万2千人の学生が支配されている。」ということです。

民主主義の基本原則は「治者と被治者の自同性」にあります。すなわち「自分たちで、もしくは自分たちが選んだ代表が作ったルールだから、そのルールは正当であり、従わなければならない」というものです。これを満たさなければ正当な民主主義ではありません。

例えば、「白人のみ選挙権が認められていた南アフリカで、政府によって黒人差別政策の法律が作られていた。」これは民主的といえるでしょうか?まともな感性の持ち主なら「NO!」というはずです。黒人にも選挙権があったなら別ですが。

しかし一方で、「学友団員が作ったルールに、学友団員ではない学生が従わされている」このような状況が同志社大学でまかり通っています。
その点で、現在のEVE祭・オリエンテーションは「全学生による民主的なイベント」ではありません。

もちろん、EVE祭やオリエンテーションに参加するのであれば定められたルールに従わなければならないのは当然です。しかし

・EVE祭・オリエンテーションに参加しないのに、一ヶ月近くもの間学内での活動に制限がかかる。
・学生によるイベントである以上全学生によって民主的にルールを決めるべきだ。

ということを私達は問題視しています。

学生の皆さんはどう考えますか?

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おかしくない?EVE祭・オリエンテーションの運営体制」への5件のフィードバック

  1. はじめまして。学友団執行委員会所属のシンディと申します。
    ご意見、拝読致しました。
    いち学友団員として意見を残させて頂きます。

    EVE実行委員会は、学友団執行委員会の承認を得た上で「同志社大学全学生より委員・意見を公募し運営する組織」であるところ、民主的に選出された全学生代表の組織であると言えます。実行委員会への加入を以て学友団員に所属することが可能ですし、また非学友団員であっても実行委員会へ意見を提出することが制度上可能です。以上の点、EVE実行委員会は十分民主的であるとは言えませんでしょうか。

    また、学友団執行委員会としましても、EVEやオリエンテーションについてのご意見は常に公募しております(学友団員・非学友団員に関わらず)。
    具体的なご意見が御座いましたら、EVE実行委員会または学友団執行委員会までお伝え頂ければと思います。

    長文失礼しました。

    • こんにちは。コメントありがとうございます。
      私はジャバスタの会長であり、この記事を執筆致しました法学部4回の實重という者です。

      ご意見拝読いたしました。私個人として感じるのは、貴殿のコメントは非常に学友団にとって御都合主義的なものであるということです。

      まず、そもそも民主主義とは
      ・全員が平等に参加することができる。
      ・多数決の原理で意思決定が行われている。
      ・治者と被治者が自同している。

      ことが大前提であると考えます。

      そもそも、EVEの実行委員会の長になる為には学友団員でなければならず(学友団規約上)、学友団の承認を受けて就任します。この時点で学友団員でない一般学生にとっては決定に参加できないという点で不平等な制度であり、非民主的です。

      また、意見の公募をしているからと言って民主的だと言いますが、その理屈であれば学友団会議や国会と言ったいわゆる「議会」というものは不要ではありませんか?公募で集まった意見が必ず採用されるわけではなく、握りつぶす・無視する可能性が存在する以上、多数決の原理によって意思決定がなされているとは言えず、非民主的としか言いようがないと思うのですが。

      いまのEVE実は、学生全体の多数派の意見が確実に反映される構造になってはいません。そういう意味で民主主義と名乗ることすらおこがましいとは思いませんか?

      あなたの理屈で言うならば「日本国政府は、衆議院と参議院を廃止して、安倍総理が国民から意見を公募する政治体制にする。」これでも民主的だということになりますね。

      そもそも私は昨年度のEVE実に意見を提出した結果、事務局長から返って来た回答が「EVEは公認団体以外は本来参加は認められないイベントであり、登録団体などは特別に参加を認めてやってる立場だ」と明言していましたが、どこが意見の反映される民主的な構造なんですか?

      EVE実に参加することで意見を反映させることができると言いますが、そもそも希望者全員が入れませんよね?聞いた話では就活顔負けの面接などを行っていると聞きましたが、EVE実に入る人を選考している時点で民主的ではないでしょう。
      「全ての人が一人一票で平等に参加できる」のが民主主義なのですから。

      確かにあなた方が日頃からの学友団の運営やEVE開催に対して熱意を持って取り組んでらっしゃることだと思います。しかしながら私たち大多数の非学友団員にとっては、自分たちの意見が反映されない、一方的に規制を敷かれ命令される気分の悪いものでしかありません。

      EVEに参加しないのにもかかわらず、一方的に一ヶ月もの間掲示物が規制され、自由に貼れないのは不都合極まりなく、到底承服できるものではありません。

      民主主義とは基本的には多数決です。いくら意見を公募したところで到底民主主義とは言えない、せいぜい「権力者が庶民の意見を参考にしてやってる」程度のものでしかないこと、そしてあなた方学友団員は全学生から見れば特権的な立場にいることをまず認識してください。

      現状のEVE実、オリ実の体制が民主的であると言うなら、アパルトヘイト下の南アフリカや、北朝鮮ですら民主主義国家です。

  2. シンディです。
    お返事ありがとうございます。

    「民主主義とは基本的には多数決です」の発言をはじめとし、全体として、貴殿の仰る民主主義は「直接民主主義」を指しているように理解できました。こちらとしては学友団やEVE実行委員会のあり方は間接民主主義と理解しておりましたので、認識の齟齬があったと思います。申し訳御座いません。

    個人的な意見としましては、全学生が直接参加する直接民主制においては、議論が困難となり、学園祭の円滑な運営が難しくなるように感じます。むしろ、貴殿の仰るように学園祭に参加したくない人すらも議論の場に参加しなければならないようになってしまうように感じます。よって、貴殿の仰る「学生によるイベントである以上全学生によって民主的にルールを決めるべき」という意見が実現が難しいのでは、と感じました。

    また、これも個人的な見解なのですが、僕たち学友団員を除く非学友団員の大多数が、学友団員の意見と正反対であるとは思えません。学祭における規制や実行委員会の運営体制に不満を抱える非学友団員は非常に少数なように感じます。その点で、特権階級が多数派の意見を握りつぶしているというご意見は理解しかねました(少数派の意見を、ならまだ理解できます)。その点においては、民主主義を主張するのは不利ではないか、というのが個人の見解です。

    僕自身はEVE実行委員会の実情を知りませんので、そちらの把握されている面接や回答などの事態は本当なのかご回答できませんが、面接と事務局長の発言が事実であれば、その部分は多少問題ではあるとは思います。

    具体的なご意見が御座いましたらお伝え下さい、とお伝えしましたのは、学友団執行委員会及びEVE実行委員会の運営の向上となるご意見を頂きたく思ってのことです。ご都合主義に見えてしまいましたら申し訳ありません。

    自分の発言の意図として、学友団執行委員会やEVE実行委員会を擁護する目的は一切ありません。むしろ、具体的に委員会を改善する貴重なご意見が御座いましたら是非ともお伺いしたい、と思っての発言でした。委員会の改善・向上を想ってのご意見だとしたら非常に嬉しい、と思ったのです。

    ただ個人として、または一団体として、EVE期間の活動規制に不満がある・運営体制に文句がある、というだけでしたら、一批判の声として拝読いたします。権利獲得のため活動されるのは大変だと思いますが、民主的かつ全体の利益に繋がる主張であれば認められ易いと思います。単純に一個人として不満がある、という意見に見えないよう、頑張って下さい。

    ご丁寧なお返事、感謝致します。
    ※繰り返しますが、発言はすべて個人の見解によるものです。

    • 私としては、民主主義のあり方を直接民主主義に限定するつもりはありません。もちろんすべての人間がEVEなどの運営面における意思決定に参画することはありえないのですから「代表者を選出する」といった間接的な方法によって民主主義を実現することを否定はいたしません。(例えばEVE実の長を選挙する等です。ちなみに2004年以前の学友会における運営体制下では十分民主主義的であったと評価できると考えます。)

      現状のEVE実等はその間接的な民主主義すら実現されていないとは思っています。

      もしEVE祭が「参加したい人たちだけが参加する、学内の一イベントにすぎない」のであれば学友団内で好きにやってくれればいいと思いますし、現状の運営体制のままであっても文句をいうつもりはありません。しかしその間EVEに参画しない人間すら巻き込んで、キャンパス内の管理権を掌握し全学的に行うのであれば、最低限その運営組織は全学生から直接ないしは間接的に、民主的に信任されている必要があるのではないか、そう思った次第です。

      もちろんそう思った背景には先ほどの事務局長の発言や、オリ実・EVE実局員の高圧的態度を目にしたこと・実際に接したことがあり、学内の管理権という大きな権力を持つ以上こんな非民主的な運営体制ではオリ実・EVE実という権力機構の暴走につながる可能性があると感じましたし、そもそも全学生の意見要望を吸い上げEVE・オリテの運営に反映させるためにはこんな非民主的な運営体制ではダメだろうと感じたというのがあります。

      「特権階級が多数派の意見を握りつぶしている」と言ったのは、貴殿が「意見を公募しているのだから十分民主的だろう」とおっしゃったのに対して「公募という体制は、たとえ公募で上がってきた意見が多数の意見であっても握りつぶすことができるシステムである。したがって民主的ではない」という意味で用いたのです。

      もちろんこちらも全学生に聞いたわけではありませんから憶測でしかありませんが、ビラの検印や枚数の制限などの規制に対して積極的に賛成している学生などいないのではと思います。大半が仕方なく、あるいは反対して騒ぎを起こすのが嫌で惰性で従っているに過ぎず、それを「多くの学生が賛成している、反対者は少数である」と考えるのはいかがなものだと思います。

      貴殿の意見が個人的な意見である旨は了解しています。このように私達の記事に対してコメントを頂いたことに感謝し、ネット上とはいえお話しし意見を交換出来たことを嬉しく思います。

      この意見は昨日学生支援課に対して提出しておりますので、もしかするとあなた方のところに回される可能性があると思います。その際はよろしくお願い致します。

  3. 学友会時代のOBですが、興味深く拝見しました。
    ビラやポスターの検印の起こりについては、部外者が宣伝目的で大量に配布するなどの事案があり、それを封じる目的であったと記憶しております。様々、不都合に見える処にも何かしら理由のあるものではあります。
    疑問を放置せず、学び、追及していくことは、学徒してあるべき姿と存じます。
    今後の更なるご発展を祈念しております。

    なお、大学より学生へ配布されている課外活動の手引きが、ネット上にも掲載されておりましたので、こちらにリンクを添えておきます。クラブ・サークル活動の紹介、学友団に関する記述も含まれておりました。
    http://www.doshisha.ac.jp/attach/page/OFFICIAL-PAGE-JA-1517/26961/file/kagaikatsudonotebiki2013honbun.pdf

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